セッションハウス・アワード ダンス花2017

2017年“セッションベスト賞”
スッポンザル(小林利那・藤島美乃里)『鼈』に決定!

“2017年「ダンス花・アワード」受賞者発表”

2017年は“シアター21フェスシリーズ”から選ばれた10組に、「ダンス花アワード」にご出演頂きました。
様々な価値観を見せるコンテンポラリーダンスにあって優劣の決定は難しく、セッションベスト賞はまず観客の「もう一度観たい」が第一関門です。
次の賞選出に当たっては、3人の現役振付家がそれぞれの観方に基づいたベストを提示します。
今回は選出理由にある“修練“を積み上げた体と、その体から提示された説得力のある作品に三人共に納得の結果となりました。ダンスのもとをどこに置き、何を伝えるか、二つの目的を視覚化したスッポンザルに2017年の「セッションベスト賞」を授与致します。

-伊藤直子

形 ―SHAPEには、すぐにはみつけられない独特な形というものがあり、それを見つけ、選び抜いていくにはセンスのみならず相当な時間と集中力が要る。この作品を占める形の連続は、2人の重心や呼吸をそろえて初めて出来上がる形が見事に存在している宝石箱のようだった。何度か見直してみてもその輝きは確かであり、その形からは同時に、その形を発掘し自分たちの体でモノにするまでの2人の相当なこだわりと労力を感覚せざるを得ない。形はエネルギーであり、それを形取ろうとする肉体には職人さんのような洗練の美が宿る。
この「形を追う執念」は、彼らがこれまでに観察・体験・経験してきた、他人からもらう修練を積み上げてきたあかしであり、そして修練のみならず、そこに埋もれなかった彼らの強い探究心がみえ、ことさらまぶしかった。
運動の連鎖に彼らの独特な探究心がとり憑いた作品も今後是非みてみたいと思いました。

-松本大樹 
これは 独特。
スタンスも肉体も 独自な路線あり。 
誰が喜ぶか。
そして普段の魅力をどう作品に出すか期待する
これもまた どこにみせる踊りか 考えるべし

-近藤良平 

セッションベスト賞
スッポンザル(小林利那・藤島美乃里)『鼈』

プロフィール
日本女子体育大学 舞踊学専攻卒業。在学中より様々な作品で共演。卒業後スッポンザルを結成しデュオ作品を創作。現在、主に遠田誠・森下真樹のもとで活動中。
【小林利那】日本女子体育大学舞踊学専攻卒業。在学中、卒業後は遠田誠・森下真樹・高野美和子・川村美紀子の作品にダンサーとして出演。ジャズコンテンポラリーチームの“Neutralization”としても活動の幅を広げている。
【藤島美乃里】岩手県出身。日本女子体育大学卒業。3歳からモダンダンスを久慈幸恵に師事。18歳の時上京し、木原浩太に師事。全国コンクールにて各賞を受賞。伊藤キム、遠田誠、森下真樹、加藤みや子、上原尚美、木原浩太などの作品にダンサーとして出演。爆発ダンサーとして未知なる動きを探求中。

スッポンザル


挑戦していただいた10組のダンサー皆様に敬意を表します。どれもが真剣にダンスに向き合い、新鮮なダンスの表出を予感させるものでした。今後も10組みなさんの探求が続き、次世代を切り拓くダンスの担い手としてのご活躍を期待しています。

2017年「ダンス花アワード」出演者
①ダンス花vol.27 1月21日(土)
たかおかゆき
恩田和恵
窓ぎわの我ら(松元朋佳・吉田ひなこ)
久保田舞・山口将太郎
浜田亜衣 

②ダンス花vol.28 9月18日(月祭)
悪童
五十嵐結也
岩間華奈子
Contact Arts Company
スッポンザル


過去のセッションハウス・アワードの受賞者

第1回セッションベスト賞
中村蓉 『別れの詩』
第2回セッションベスト賞
小暮香帆 『涙の球体』
セッション奨励賞 望月崇博
第3回セッションベスト賞
鈴木竜 『Agnus』
セッションハウス・アワード2015
観客賞 DEBEDEBE☆1号『ewig』
奨励賞 tantan『生きるために食う。』
セッションハウス・アワード2016
審査員賞 松本武士『―doko―』
観客賞 五十嵐結也『さよならともぢくん』
セッションハウス・アワード2017
セッションベスト賞 
スッポンザル(小林利那・藤島美乃里)『鼈』

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